対話主事通信「いろとりどり」2023.10月号
今回は、「謎の超大陸ゴンドワナと恐竜」の話。
現在、地球上には、ユーラシア大陸・北アメリカ大陸・南アメリカ大陸・オーストラリア大陸・南極大陸・アフリカ大陸の6大陸がありますが、これらは実はもともとは1つだった…というのが話の始まりです。
今から約3億年から2億年前の地球に存在していた1つの巨大な大陸の名は、パンゲア。それが1.8億年前に、ローラシア大陸とゴンドワナ大陸に分裂。さらに長い時間をかけてローラシア大陸はユーラシア大陸と北アメリカ大陸に、ゴンドワナ大陸は南アメリカ大陸・南極大陸・アフリカ大陸・オーストラリア大陸に分裂・移動して、現在の6大陸になりました。
恐竜研究が最初に始まったのは北半球です。ティラノサウルスやトリケラトプスなどおなじみの恐竜たちが暮らしていました。
ゴンドワナ大陸があった南半球は発掘調査が遅れていましたが、近年、新発見が相次ぎ、北半球とは全く違う恐竜世界が繰り広げられていたことが分かってきました。
ゴンドワナ大陸の恐竜の 特徴のひとつは、北半球では見られない異形の恐竜。頭に鬼のようなツノを生やした「カルノタウルス」は全長8m。長い後ろ足に極端に小さな前足。強力なアゴと2本のツノを武器に戦うどう猛なハンターです。パタゴニアで見つかったのは、新種の恐竜「マイプ」。推定全長は10m。巨大な前足の30cmもの長さの鋭いカギ爪で植物食恐竜を襲っていました。スマートで俊敏、知性も高かったと考えられ、史上最強の肉食恐竜の筆頭候補に躍り出ました。その他、首に長さ2mものトゲを生やした恐竜や水中を自在に泳ぐ遊泳恐竜まで存在しました。
もうひとつの特徴は、超巨大種の存在。ゴンドワナ大陸では、巨大な肉食恐竜から身を守るため、植物食恐竜も巨大化の道をたどりました。アルゼンチンで見つかったのは、「プエルタサウルス」。地球の生命史上最大級の陸上生物「竜脚類」と呼ばれる恐竜の仲間です。長い首と尾をもち、全長は35mと推定されています。
ゴンドワナ大陸でなぜ恐竜の多様な進化が起こり、巨大恐竜王国になったのか?
この疑問を解決する手掛かりは、30年前に発見された「エオラプトル」という恐竜の化石でした。この恐竜が生きていたのは、なんと2億3000万年前。世界最古の恐竜であることが分かりました。つまり、ゴンドワナ大陸は2023年現在、「恐竜誕生の地」の最有力候補であり、長い進化の歴史が、恐竜の多様性を生みだしたと考えられているのです。(『恐竜超世界2前編 巨大恐竜の王国 ゴンドワナ大陸』参照)
夏休み、恐竜を取り上げた企画展が各地で開催されました。日本の恐竜研究のメッカともいわれる福井県立恐竜博物館もリニューアルオープンし、恐竜への熱い思いを胸に子どもも大人も足を運んでいるようです。
恐竜は、実際にこの地球に存在していた生物であり、今は化石となってその存在を証明しています。しかし、まだまだ研究途上、分からないことがいっぱいです。南北アメリカ大陸だけでなく、モンゴルや中国、そして日本、世界中で今も化石の発掘が行われています。化石発掘への情熱とたゆまぬ努力、さらに科学技術の発展により、新たな恐竜の姿が少しずつ浮かび上がってきています。恐竜には不思議がいっぱい、わくわくが止まりません。
全家研ポピー浜松支部 教育対話主事 鈴木育代
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