月刊ポピーは、全日本家庭教育研究会(全家研)が発行する家庭学習教材です。
このWebサイトは、全家研本部の公認支部サイトです。
無料お試し申し込み 定期購読申し込み

お知らせ

K

教育対話主事通信「いろとりどり」2022.10月号

2022.09.27

対話主事通信「いろとりどり」2022.10月号

 

見立て遊び」のすすめ

 

まず、考えてみてください。                                                 ホチキスの針やダブルクリップをよく見て、何か別のものを連想してください。あなたは、どんなものを思い浮かべますか?

ある人は、次のようなものを思い浮かべました。

 

左上から、エスカレーター・トレーニング器具、左下がベンチ・木とテントでしょうか? 人形と一緒になっているのでそれぞれのシーンが生き生きと想像できますね。同じような連想をされた方がもしいらしたら、すごい!

これらは、実は、最近話題のミニチュア写真家・見立て作家、田中達也さんの作品です。田中さんは、1981年熊本生まれ。2011年、ミニチュアの視点で日常にある物を別の物に見立てたアート「ミニチュアカレンダー」を開始し、以後毎日作品をインターネット上で発表、インスタグラムのフォロワーは2022年3月現在350万人を超えているそうです。私は、2017年のNHKの朝ドラ「ひよっこ」のタイトルバックではじめて知りました。2020年ドバイ国際博覧会には日本館展示クリエーターとして参画されたそうです。全国を回って展覧会が開催され、多くのファンが詰めかけているようです。私は、清水マリナートで行なわれた「ミニチュアライフ展2」に今年の7月5日に行って、生の作品を楽しんできました。

田中さんの作品の楽しさは、まず何といっても、さまざまな身近なものがフィギュアと組み合わされて風景や人々の暮らしやレジャーの情景に「見立て」られていることです。田中さんは、こう言っています。

「みんなが知っているものを別のものに変換するのが見立てであり、何が何に見立てられているのか誰もがすぐにわかるのがその面白さだと思います。だから僕は普段の暮らしの中からアイデアを得ることが多いですね。スーパーやホームセンターなどで壁一面に並ぶ商品を見ていると目に刺激が飛び込んできてアイデアにつながります。」

それからもうひとつ、作品につけられたタイトルもとても楽しいのです。ためしに、あなたなら上の4つの作品にどんなタイトルをつけますか? 田中さんがつけたタイトルは次のとおりです。

「オツカレーター」  「ジム用品」  「しばらくここで待ってクリップ」  「クリップでトリップ」

思わずクスッとしてしまいますね。駄洒落(?)が多いのですが、このことについて田中さんはこう言っています。

「モチーフをもとにした言葉と、見立てた風景をもとにした言葉をそれぞれ20〜30個ぐらいずつ並べて、意味が似ているものや韻を踏んでいるものをかけあわせるんです。作品が『見た目の見立て』でタイトルは『言葉の見立て』というのがしっくりくるかもしれません。日本人はもともと言葉遊びが好きですよね。例えば、お節料理の『黒豆』なら『まめ』に暮らせるように、『エビ』なら『腰がまがるまで長生きするように』など、言葉の見立てをしてきた歴史があります。」

視点を変えることで発見できる“見立て”の面白さにワクワクしてしまいます。どうでしょう。子どもと一緒に、暮らしの中のいろいろなものを何か別のものに見立てたり、それに面白いタイトルをつけたりして遊んでみませんか? この遊びによって、豊かで平和な未来をつくるために絶対に必要な「想像力」がきっと養われると私は思っています。

 

全家研ポピー浜松支部 教育対話主事 鈴木育代

最新記事

2024年度 12月 無料学習勉強会開催日程!『小学生対象』

支部主催学習勉強会のご案内 ※静岡県浜松市、磐田市で開催しています浜松谷島屋支部の勉強会です &n

#勉強会

#PICK UP!

2024.11.20

K

教育対話主事通信「いろとりどり」2024.12月号

                                                 

#勉強会

#キャンペーン

#お知らせ

2024.11.20

K

2024年度 12月号 小学ポピー「一口ポイント」磐田5・6年生 英語

 公立小学校の磐田・周智地区です。 上段5年生【三省堂版】、下段6年生【東京書籍版】です。 &nb

#勉強会

#お知らせ

#PICK UP!

2024.11.13

GO TOP