対話主事通信「いろとりどり」2022.3月月号
突然ですが問題です。
上の図の①②③④⑤に入る数字は、それぞれ何でしょう?
これは簡単。掛け算九九の「九の段」です。
それにしても、一度覚えてしまえばすぐ口から出てくる九九、最初に考えた人ってすごいなあと思います。
もっとも、小学生にとっては覚えるまでがなかなか大変かもしれませんが…。
では次の問題です。下の図の⑥⑦⑧⑨⑩に入る数字は、それぞれ何でしょう?
答えは、全部「9」です。上の4つが「9」なので、何となくほかも「9」かな…という感じもしますが、それでは算数・数学になりません。
「→」の右側がなぜ「9」になるのか?これがほんとうの問題です。
実は、これはある小学校で実際に行われていた3年生の算数の授業です。
参観していた私も、うーん。うーん。うーん。その時、先生が・・・
「九九の答えの十の位の数字と、一の位の数字を足すと、4+5 5+4 6+3 ……ほら、全部9になります。」
「おおおーっ!」 子どもたちだけでなく、参観していた保護者の皆さんからも喚声が上がりました。九九の答えの十の位と一の位の数字を足すなんて! 足し算の先にあった、すべて同じ「9」になるという何とも不思議な現象!
何とも不思議な数字「9」に関わる不思議、調べてみたら、そのほかにもありました。そのいくつかを紹介します。
どんな数字でもかまいません。たとえば、74という数字に9を掛けてみます。74×9=666です。次にこの数字の各桁の数字を足してみましょう。6+6+6=18ですね。さらにもう一度、各桁の数字を足してみます。1+8=9になりました。これって偶然でしょうか?ほかの数字でも試してみてください。
どんな数字でも、次のような操作をすると、必ず9に戻ってきてしまうのです。
1 適当な数字に9を掛ける 2 操作1で出た数字の各桁を足す
3 操作2を一桁になるまで繰り返す
不思議ですね。この性質は9以外の数字では成り立たないようです。
たとえば32を例に紹介します。32の各桁の数字を足すと、3+2=5ですね。
次に32に9を足すと 32+9=41。 各桁の数字を足すと、4+1=5。最初の3+2=5と同じです!
ある数字の各桁の合計は、その数に9を足した数字の各桁の合計と同じになります。
どんな大きな桁数の数字でも9で割り切れるかどうか、割り算の計算をしなくても実は簡単な足し算で判断できます。ここでは53676という数字を例に考えてみましょう。(53676を9で割ると、商は5964になって割り切れます。)では各桁の数字を足してみましょう。5+3+6+7+6=27 さらにこの2と7を足すと、2+7=9。こんなふうに、各桁の数字を足して最後に9になるものは9で割り切れるのです。
9の不思議、誰かに披露してみたくなりませんか。数字マジックですね!
全家研ポピー浜松支部 教育対話主事 鈴木育代
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