対話主事通信「いろとりどり」2021.05月号
「おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典」シリーズが子どもたちの間で相変わらず根強い人気を誇っているようです。「2020年小学生がえらぶ『こどもの本総選挙』」でも見事に1位に輝きました。2016年に初版が出たのですが、当時から子どもたちの間では話題になっていたようで、「サイの角はただのいぼなんだよ」と得意げに話してくれる子もいました。そこで私も本屋さんでその本を買って読んでみました。「へえ、そうだったんだ」と思わされた話がたくさんありました。その中のいくつかを紹介します。
最初にそのいきものの残念なところを紹介しますので、そのいきものは何か、考えてみてください。
①「自分のにおいで気絶」
とてもくさい虫です。この虫を狭い容器に閉じ込めて刺激すると、自分のにおいがくさすぎて気絶してしまうそうです。残念!
実はこの虫、私の家の部屋の中に一晩中入り込んで、なんと寝ている私の顔にとまってしまったことがあるのです。あまりの臭さに飛び起きてしまいました。
②「3億の卵から2個」
大きなメスは何と3億個の卵を産みますが、その中でおとなになれるのは、2匹程度だそうです。残念!
でも、もし全部おとなになったら海がこのいきものだらけになって、それはそれで考えてしまいます。
③「速いけど弱い」
あらゆる生き物の中で最速の時速100km以上で走るし、スタートから最高スピードに達するまでの時間は、スポーツカーより速いそうです。
でも他の動物と戦う力はとても弱く、せっかく捕まえた獲物をしょっちゅうハイエナに横取りされているそうです。残念!
④ 「羽は長すぎてじゃま」
長くてきれいな羽をもつのはオスです。メスに好きになってもらうためのおしゃれですが、それ以外は何の役にも立ちません。
空を飛ぶのにもじゃま。動き回るのにもじゃま。羽を広げているときに強い風が吹くと、転んでしまいます。残念!
⑤ 「眠るとおぼれる」
人間と同じ哺乳類なので、魚のようなえら呼吸はできません。頭のてっぺんに鼻の穴があって、それをちょくちょく水面に出して息をしています。
だから、完全に眠ってしまうとおぼれて死んでしまうそうです。残念!
いろいろないきものの「ざんねん」なところを紹介しました。でもよく考えてほしいなと思います。
人間から見たら「ざんねん」な感じでも、それぞれのいきものにとって本当に残念なことでしょうか?それぞれどんないきものも一生懸命生きています。一生懸命生きて親から子へ、そしてまたその子へといのちをつないできた結果、今があるのです。一生懸命生きているすべてのいきものたちにがんばれーって声援を送りたくなります。
全家研ポピー浜松支部 教育対話主事 鈴木育代
答え ① カメムシ ② マンボウ ③ チーター ④ クジャク ⑤ イルカ
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