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教育対話主事通信「いろとりどり」2025.3月号

2025.02.22

                                                      

 

                                   教育対話主事通信 3月号

 今回は、「折り紙」にまつわるあれやこれや…。

① ティラノサウルス 孫が恐竜に夢中になっていた3歳の頃、折り紙にも興味をもたせられたらと思い、ティラノサウルスを折ってみました。

折り方の説明書を見ながら、「昔、よく鶴を折っていたから簡単にできるだろう」と折り始めたものの、これが結構難しい。

悪戦苦闘のすえ、何とか出来上がりました。

自分なりには満足したものの、リアルな恐竜フィギュアが好みだった孫の反応はいま一つ。ちょっぴり残念な思い出です。

                   

② 連鶴 たぶん誰もが一度は折ったことがあるであろう折り鶴、病気の友人の回復を願いみんなで千羽鶴を折ったこともありました。

その折り鶴が単体ではなく何羽も連なった「連鶴」というものをみなさんはご存じでしょうか? 

1枚の紙からたくさんの鶴をつなげて折り上げるのです。私は知人から作品をいただいて初めて知りました。

その作品は、何と24羽の鶴が見事に連なっていました。

これが1枚の紙からできているなんて! どうすればこんなものができるのか、どこからどう眺めても全く分からず、ただただ感心するばかりでした。

                   

③ 「Origami」 昨年10月に飛び込んできたニュース。

世界の学生映画の最高峰「学生アカデミー賞」のアニメーション部門で、日本人の金森慧さん(22歳)の「Origami」という作品が銀賞を受賞。

大地から生命が息吹くように、正方形の紙が様々な生き物に折られていく様子を描いたCGアニメーション作品です。

日本作品として初受賞の快挙でした。小学1年生のころから趣味として楽しんでいた「折り紙」、それをテーマにした作品をつくりたいという強い思いが、大きな実となって結ばれました。

金森さんはこう語っています。「紙というシンプルな素材が、折るだけで人を驚かせるものになることが一番の魅力。物心がついて記憶がある中で最初に好きになったのが折り紙。創作活動の原点です。折り紙もCGも数学的に立体を捉える感覚が似ているなと思い、ハマっていきました。」

                  

④ 「折り紙工学」 昨年11月頃、あるテレビ番組で「折り紙工学」という言葉を知りました。

伝統遊びとしての「折り紙」しか知らなかった私には、とても新鮮な響きの言葉でした。

伝統的な折り紙の技術を応用し、工業製品や構造物の設計に利用する学問が「折り紙工学」だそうです。

例えば、コンパクトに収納できる人工衛星のソーラーパネル。折り畳まれた状態から広がる際のメカニズムが非常に効率的で、宇宙空間での展開作業が簡単になったそうです。医療分野では、折り紙の「なまこ折り」を使った人工血管「ステンドグラフト」。従来の方法に比べてスムーズに挿入でき、動脈硬化によって狭くなった血管を簡単に広げられるようになったそうです。日常生活の中では、簡単につぶせるペットボトル、折り畳み傘、エアバッグ、収納ボックス、家具など、数多くの製品に折り紙の技術が応用されているそうです。また、折り紙の折り畳み技術を利用することで、軽量で強度の高い構造物も設計できるそうです。

「折り紙」は日本発祥で、その歴史は千年以上にわたります。

その技術が工学分野に応用されることで、最先端の様々な革新的な製品が生まれているなんて、びっくりですね。

                  

⑤ 「昆虫の羽」 折り畳むという技術に関連して、昆虫の羽に注目して研究している研究者がいるそうです。てんとう虫やカブトムシなどが飛び立つ時、まず「さや羽」と呼ばれる上層部のかたい羽をぱっと開き、次にその下の細かく複雑に折り畳まれた薄くて軽い「後ろ羽」を一瞬に広げて、空中に飛び立っていきます。ハサミムシにいたっては「さや羽」の下に小さく折りたたまれている「後ろ羽」が一瞬で約15倍もの大きさに開くそうです。これらのメカニズムに注目し、様々なものに応用しようと研究が重ねられているようです。

 「折り紙」の原点はもしかしたら昆虫の世界にあったのかもしれない、なんて考えると、人間はやっぱり自然界の中で生かされているんだなあという気持ちにもなります。

世界はほんとうに不思議に満ちていますね。

     

身近な子どもの遊びとしか意識していなかった「折り紙」、その奥深さや未来への無限の可能性を感じることができました。

子どもに1枚の紙を与えたら、どんなものを生み出してくれるんだろう? ちょっとワクワクしませんか!

                                                 

 

            全家研ポピー浜松支部 教育対話主事 鈴木育代       

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