少し前に放送され、社会現象にまでなったドラマがありました。
そのドラマの中で、ヒロインが「新聞紙を42回折ると月に届くんだよ。」と彼に伝えるシーンがありました。
「まさかね」と、半信半疑でしたが、妙に引っかかっていました。そこで、今回ちゃんと調べてみることにしました。今年の夏の猛暑の中、元々数学が苦手な私にとって少々気の滅入る作業でしたが、なんと結果は、計算上は確かに、新聞紙を42回折ると月に届いてしまうという結果になりました。
その計算式は次のとおりです。
新聞紙の厚みを、0.1mmとして42回折ると…
0.1(mm)×2 (42) = 439804651110.4(mm) 約43.9万km
地球から月までの距離は約38万kmなので、厚みが0.1mmの新聞紙を42回折ると月に届くことになります。にわかに信じがたいことですが、それなら実際にやってみようと思った方はいますか? ちなみに14回折ると人の身長と同じくらいになるそうです。42回は無理でも14回ならできそうでしょうか? それにしても、二乗の増え方は実に恐ろしいものですね。数学の世界は摩訶不思議、よくはわからないけれども何だか面白い…かも。そこで今回は、面白そうな数学のお話をいくつか紹介します。
① 山にある木は何本?
「山にある木の本数を数えてこい」と織田信長から命令された豊臣秀吉、この難題をどう乗り切ったかというと…
山にはたくさんの木がある上、きれいに並んではおらず正確な本数を把握するのは至難の業。そこで秀吉は、まず紐を十分な本数用意し、その紐の本数を確認。
そして、1本の木に1本の紐をくくりつけていったのです。すべての木に紐をくくり終えたら、手元に残っている紐の本数を確認して最初の本数から引き算。さすが秀吉!お見事!
② 蚊取り線香で時間を計る!
点火してからぴったり1時間で燃え尽きる蚊取り線香があります。これを2つを使って45分を測ってください。
【解答】1つの蚊取り線香の両端に火をつける。同時に2つ目の蚊取り線香の片端にだけ火をつける。30分後、両端に火をつけた蚊取り線香は燃え尽きる。このタイミングで2つ目の蚊取り線香の反対側の端に火をつける。残った蚊取り線香が燃え尽きるタイミングがちょうど45分となる。 |
③ 9枚のカード
1から9までの数字が書いてあるカードが1枚ずつあります。これをAさん・Bさん・Cさんの3人に3枚ずつ配ったところ、3人ともカードを足した合計の数が同じになりました。Aさんは1、Bさんは2と4を持っていました。
Cさんのカード3枚を答えてください。
【解答】「3・5・7」の3枚のカード。最初に全てのカードの総合計を出すと、45。3人すべてが同じ合計ということは、それぞれの合計が「15」になるはず。 小学2年生程度で習得する算数の知識を使って解ける問題なのですが、意外と大人でも苦戦しますね。 |
④ 不思議な電子レンジ
電子レンジがあります。ある食べ物を温めるのに、500wなら3分、1500wなら1分かかります。では1000wなら何分かかりますか。
【解答】 単純にちょうど2つの間と考えて「2分」と答えがちですが、正解は「1分30秒」。使う電力を計算式にしてみると、 1500(w)×1(分)=1500w 500(w)×3(分)=1500w 使う電力は1500wだから、 1500(w)÷1000(w)=1.5分(1分30秒) |
ちょっと頭を柔らかくしたら解けたり、ある時ふっとひらめいたり、面白い数学の問題はいろいろあります。ポピーっ子情報誌「ぴかり」にも子ども向けにアレンジしたさまざまな問題がクイズとして取り上げられています。私も時折そのクイズに挑戦してみては、ううーんと唸って「もやもや」、解けて「すっきり」。たまにはこんな数学&算数の面白クイズに挑戦してみるのもいいですね。物事を四角四面にとらえたり、従来どおりの固定観念にとらわれたりしがちな頭が、少しは柔らかくしなやかになるかもしれません。
全家研ポピー浜松支部 教育対話主事 鈴木育代
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