対話主事通信「いろとりどり」2024年7月号
これは、ある親が自分の子どもに言っているという設定で作られた会話文です。もしあなたが子どもの立場だったら、これを聞いてどんな気持ちになりますか?
「ものすごくやる気が出た。」という方はおそらくいないのでは? だとしたら、この言い方の何がどういけないのかをしっかり考えることで、望ましい親のあり方が見えてくるのではないでしょうか?
ただし、これらを参考にするときに、十分気をつけたいことがあります。それは、「こういう言い方をすればやる気になるんだな」と思い込んで、むやみやたらに使ってしまうことです。これらの言葉を使ったからといって、子どもがすぐやる気になるとはかぎりません。「わざとらしい」「しらじらしい」「どうせ口先だけ」などと子どもが感じてしまって、逆効果になることだってあり得ます。
大切なのは、親が自分自身のものの見方や感じ方を磨いて、ここに挙げられているような言い方が自然にできるように育っていくことではないでしょうか。「子育て」は「親育ち」からなのだとよく思います。
全家研ポピー浜松支部 教育対話主事 鈴木育代
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